野生のニホンザルは全国各地で農作物を含めた様々な被害を発生させています。本市においてもニホンザルの目撃情報があり、ニホンザルに遭遇した場合は、下記を参考に対処お願いいたします。
・行 動:行動時間は日の出から日没までの明るい時間帯。基本は群れでの行動。
・繁 殖:交尾期は年1回秋。出産時期は春。
・特 性:視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚は人間とほぼ同じ。学習能力が高い。
・食 性:雑食性。
・生 活:基本は群れで生活していますが、稀に群れから離れて生活するサルがいます。これをハナレザルと言います。
○ハナレザル化
一部のオスは成熟(3才~4才)すると群れから離れ、別の群れに移出したり、単体での生活を始めることがあります。この行動を起こす時期が4月~9月頃であり、10月~3月(交尾期)はメスを求めて群れに集まることがあります。
一部のメスはオスと共に群れから移出したり、群れの中での社会性のかく乱により移出することがあります。
○ハナレザルの特性
・定着性:オスは低い。メスは高い。
・攻撃性:オスメスともに高い。
・不用意に近づかないようにしましょう。
・エサを与えたり、食べ物を見せないようにしましょう。
・大声をあげたり、棒を振り回したりサルを興奮させないようにしましょう。
・サルの目を見ないようにしましょう。
・威嚇されたら目をそらして焦らず走らずその場を立ち去りましょう。
ニホンザルを集落に近づかせないことが必要となります。
○個人で出来る取り組み
・エサを与えることは絶対にやめましょう。
・エサとなるものを残さないようにしましょう。
例:お墓の供え物を片付ける。収穫後の畑等にクズを捨てたままにしない。生ゴミ等エサになりそうなものを野外に放置しない。
・専用のネットや電気柵等の防護柵の設置によって農作物を守りましょう。
○集落で出来る取り組み
ニホンザルによる被害がある他市町の被害防止方法を参考に紹介します。
1 緩衝帯の整備
ニホンザルに限らず野生生物は藪に隠れて移動します。出来る限りの草刈り等を実施し、野生生物が寄り付きづらい集落にしま
しょう。
2 誘因物の除去
畑等から出たクズや収穫後の取り残しがないように適正な管理をしましょう。
3 追い払いの実施
ニホンザルを見かけたらロケット花火等で追い払いをしましょう。そして「人間は危険」「畑や人家付近はエサ場ではない」と
いうことを覚えさせましょう。※個人で決して行わず複数人で実施すること。